Printfulで処理されるEU向けのすべての注文にはVAT(付加価値税)が適用されます。適用されるVAT税率は、注文のフルフィルメント場所、配送先、およびお客様がEUでVAT登録をしているかどうかによって異なります。この記事では、各ケースにおけるVATの適用方法について説明します。
注文にVATが適用されるのはなぜですか?
PrintfulはEUでVAT納税事業者として登録されており、EUのVAT法を遵守する必要があります。これらの法律により、EU域内の国境を越えた販売およびEU域外からの輸入に対して、VATが適切に徴収されることが保証されています。
2021年7月1日以降、EUでは国境を越えた販売に対して2つのVAT制度が導入されています。
- One Stop Shop(OSS):EU加盟国間での販売に適用
- Import One Stop Shop(IOSS):EU域外からEUへの輸入に適用
これらの制度の詳細については、 こちらをご覧ください。
適用されるVAT税率 ― よくあるケース
| VAT登録状況 | フルフィルメント拠点 | 配送先 | 適用されるVAT |
| EUでVAT登録をしていない | EU(ラトビアまたはスペイン) | EU加盟国 | 配送先の国のVAT税率 |
| EUでVAT登録をしていない | EU域外(例:米国) | EU加盟国 | 150ユーロ未満:配送先の国のVAT税率 / 150ユーロ超:VAT 0% |
| ラトビアでVAT登録をしている | ラトビア | EU加盟国 | ラトビアのVAT税率 |
| ラトビアでVAT登録をしている | スペイン | スペイン | スペインのVAT税率 |
| ラトビアでVAT登録をしている | スペイン | スペイン以外のEU加盟国 | VAT 0% |
| スペインでVAT登録をしている | スペイン | EU加盟国 | スペインのVAT税率 |
| スペインでVAT登録をしている | ラトビア | ラトビア | ラトビアのVAT税率 |
| スペインでVAT登録をしている | ラトビア | ラトビア以外のEU加盟国 | VAT 0% |
| その他のEU加盟国(ラトビア・スペイン以外)でVAT登録をしている | ラトビアまたはスペイン | ラトビアまたはスペイン | ラトビアまたはスペインのVAT税率(フルフィルメント拠点に応じて適用) |
| その他のEU加盟国(ラトビア・スペイン以外)でVAT登録をしている | ラトビアまたはスペイン | その他のEU加盟国 | VAT 0% |
EUでVAT登録をしておらず、注文がラトビアまたはスペインでフルフィルメントされる場合: Printfulは、配送先の国、つまりお客様の顧客が所在するEU加盟国のVAT税率を適用します。
EUでVAT登録をしておらず、注文がEU域外(例:米国)でフルフィルメントされる場合:
- 注文金額が150ユーロ未満の場合、PrintfulはIOSS制度を通じて配送先の国のVAT税率を適用します。
- 注文金額が150ユーロ超の場合、PrintfulはVATを0%で適用します。ただし、その他の輸入関税が適用される場合があります(下記の関税に関するセクションをご確認ください)。
ラトビアでVAT登録をしており、注文がラトビアでフルフィルメントされる場合: 配送先がどのEU加盟国であっても、PrintfulはラトビアのVAT税率を適用します。
ラトビアでVAT登録をしており、注文がスペインでフルフィルメントされる場合:
- 配送先がスペインの場合:PrintfulはスペインのVAT税率を適用します。
- 配送先がその他のEU加盟国の場合:PrintfulはVATを0%で適用します。
スペインでVAT登録をしており、注文がスペインでフルフィルメントされる場合: 配送先がどのEU加盟国であっても、PrintfulはスペインのVAT税率を適用します。
スペインでVAT登録をしており、注文がラトビアでフルフィルメントされる場合:
- 配送先がラトビアの場合:PrintfulはラトビアのVAT税率を適用します。
- 配送先がその他のEU加盟国の場合:PrintfulはVATを0%で適用します。
その他のEU加盟国(ラトビア・スペイン以外)でVAT登録をしている場合:
- 配送先がラトビアまたはスペイン(フルフィルメント国)の場合:Printfulはその国のVAT税率を適用します。
- 配送先がその他のEU加盟国の場合:PrintfulはVATを0%で適用します。
重要:EU域外からの発送に関する新しい関税ルール(2026年7月1日施行)
EUの税関改革の一環として、150ユーロ以下の少額輸入品に対する関税免除が廃止されました。これはVATとは別の制度であり、EU域外(例:Printfulの米国拠点)でフルフィルメントされる注文の総コストに影響します。
変更点:
- 2026年7月1日~2028年6月30日(移行期間): 本来の価格(intrinsic value)が150ユーロ未満の発送には、VATがIOSSを通じて申告されている場合に限り、1商品あたり3ユーロの一律関税が適用されます。IOSSを利用しない場合は、通常の関税率が適用されます。
- 2028年7月1日以降: EU税関改革の一環として、商品の価格にかかわらず、すべての輸入品に通常の関税が適用されます。
変更されない点: 上記で説明したVATの取扱いは変更されません。150ユーロという基準額は、引き続き適用されるVAT税率を決定する基準となります。3ユーロの定額料金は関税であり、VATではありません。ただし、EU域外から発送される商品を受け取るEUの顧客にとっては、総輸入コストが増加します。
デジタル化などのサービスにはどのようなVATが適用されますか?
VATは、Printfulが提供するサービスにも適用されます。これには、 刺繍データのデジタル化も含まれます。デジタル化サービスが注文に追加された場合、VATは商品代金、送料、およびデジタル化料金を含む注文金額全体に対して適用されます。
Etsyのようなマーケットプレイスで販売する場合、VATはどのように適用されますか?
Etsyのようなマーケットプレイスで販売する場合、マーケットプレイスがお客様の顧客からVATを徴収します。ただし、Printfulも注文に対してVATを適用します。これは、以下の2つが法的に別個の取引であるためです。
- お客様がPrintfulから商品を購入する取引(Printful → お客様)
- お客様の顧客がお客様から商品を購入する取引(お客様 → 顧客)
それぞれの取引には、それぞれ独自のVATルールが適用されます。これはEU向け注文にも英国向け注文にも当てはまり、異なるのは適用されるVATルールだけです。
- EU向け注文:この記事で説明しているルールが適用されます。
- 英国向け注文:マーケットプレイスに関するVATの考え方は同じですが、 英国のVATルールが適用されます。
EUのVATルールは今後変更されますか?
はい。EUのVAT in the Digital Age(ViDA)パッケージは2025年4月に正式に採択され、段階的な変更が導入されます。
2028年7月1日以降、プラットフォームに対するみなし供給者(deemed supplier)ルールが施行され、One Stop Shop(OSS)制度は自己所有商品の移送や設置を伴う商品の取引にも適用範囲が拡大されます。これにより、将来的にはマーケットプレイス販売におけるVAT義務の割り当て方法に影響が及ぶ可能性があります。
関連リソース
まだサポートが必要ですか?私たちのサポートチームがいつでも対応します。お問い合わせフォームからご連絡いただくか、チャットを開始してください。